会長あいさつ

会長 髙山 知機(小平市立小平第五中学校長)

 平成29年5月29日、平成29年度東京都中学校社会科教育研究会総会において、会長に選出・承認されました、小平市立小平第五中学校長、髙山知機 でございます。この三年間は、全国中学校社会科教育研究会の事務局長を拝命し、おもに研究大会の運営や連絡・調整に携わって参りまして、肝心の研究が「お留守」の状況にありました。このたび、会長という身に余る大役を仰せつかり、いささか緊張しておりますが、会員の先生方にご支援をいただきつつ、会の発展と研究活動の充実、生徒の学力向上のために努力して参りますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 東京都中学校社会科教育研究会(都中社研)は、昭和22年、青木平三郎先生を初代会長として発足し、戦後あらたに設定された教科「社会科」への熱い思いのある先生方が集まり、研究が進められました。昭和34年、第四代会長、松本和三郎先生のもと、三分野研究発表会、会報の発行、巡検も開始されました。その後、全国中学校社会科教育研究会も発足し、昭和47年以降、東京での全国大会は7回開催し、現在に至っています。
今年度も、平成33年度の東京大会を見据え、研究テーマ「国際社会を生き抜くこれからの生徒を育てる社会科学習の在り方」のもと、各分野の専門委員会で、精力的に研究が進められています。

 さて、改訂学習指導要領も示され、平成31年度から32年度の移行期、平成33年度からの本格実施へと各学校、各先生方も動き始めていることと存じます。今年7月に行われた「小・中学校新教育課程説明会(中央説明会)」において、高橋道和(みちやす)初等中等教育局長は、今般の改定のポイントとして、(1)法を踏まえた改訂、(2)自立的に生きる生徒の育成、(3)社会に開かれた教育の具現化、の三点を挙げられています。このことを踏まえ、授業において重視する視点として、(1)思考力を育成するための授業の創意工夫、(2)生涯にわたり学び続ける態度を育てるための授業改善、(3)教科横断的な授業展開(カリキュラムマネジメント)、の三点を挙げられています。おそらくこれまでに、各先生方が取り組まれていた研究内容、研究方針と軌を一にするものと思われます。大きく変動する「国際社会」を生き抜くこれからの生徒を育てるために、「知識・理解」と「技能・活用」とのバランスの取れた学習を提供するためには、どのような授業がふさわしいのか、ひいては「豊かな心」と「たくましく生きる力」を兼ね備えた人間を育成するためには、どのような社会科教育が必要か、先生方と共に考え、悩み、歩んで参りたいと考えております。
 70年ぶりに公職選挙法が改正され、選挙権が18才に引き下げられ、生徒たちは中学校卒業後、ほぼ「モラトリアム期間」無しに、民主主義社会の形成者としての役割りを求めれることとなります。国内情勢、国際情勢共に、大変なスピードで動き、変化する時代になってきています。このような激動の時代を生き抜く子供たちのために、私たち社会科教育を担う教員の進むべき道はどの方角か、各先生方の英知を集約し、東京都社会科教育研究会の活動を進めて参りたいと存じます。どうかよろしくお願い申し上げます。

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