平成26年度巡検のご報告

 7月23日(火)午後1時より、皇居東御苑内の巡検が開催されました。皇居東御苑とは、旧江戸城本丸、二の丸および三の丸の一部を、整備した庭園です。
 当日は、30度を超す暑さでしたが、26名の参加者がありました。そして、2つのグループに分かれて、それぞれ無料ガイドの方の先導で、大手休憩所から出発しました。
 「百人番所」から、「大番所」と登っていくと、本丸の入り口になります。1659年再建で現存する江戸城本丸の遺構としては、一番古い富士見櫓の大きさからも、江戸城が堅固な作りであったことがうかがい知れる配置でした。
 本丸地区は、今は芝生が植えられた大きな公園となり、当時の様子は想像するしかありませんが、「松の廊下跡」「大奥跡」などの説明をしていただきました。その一番奥の石垣が「天守閣跡」となります。明暦の大火(1657年)以降、天守閣は再建されていないとのことでしたが、石垣だけで10メートルの高さがあるとのことで、当時の偉容が忍ばれました。
 さらに、汐見坂を下り、二の丸庭園などを案内していただき、最後は、三の丸尚蔵館で解散しました。
 ガイドの方にていねいに説明していただくことで、より深く分かり、また質問も気軽にすることができるため、江戸時代の歴史や人々の生活を身近に知ることができました。「百聞は一見にしかず」で、実際に見ることで、授業のネタづくり等に役立たせることができました。また、外国人の見学者も散見し、日本の歴史に関心をもっている方が多くいることも知りました。

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